





公益財団法人竜の子財団は、2007年4月26日の設立以来、本年で設立20年目を迎えました。
2007年4月、当時の主務官庁である文部科学省の認可を受けて設立されて以来、当財団はアジア地域15か国から、これまでに延べ500名ほどの私費留学生を受け入れてまいりました。設立からこれまでの歩みの中で、実に多くの皆様に支えていただきながら財団運営を続けることができましたことをこの場をお借りして心より厚く御礼申し上げます。
私たちが財団の設立以来、大切にしていることがあります。それは、奨学金を支給するだけでなく、留学生たちに日本の文化や伝統に直接触れる機会を持ってもらうことです。
留学生たちは、日々研究に励む一方、母国と比べて高い日本の生活費を補うため、睡眠時間を削ってアルバイトに時間を費やしているのが現状です。そのため、日本で生活し、学んでいながらも、日本文化を十分に経験・理解しないまま帰国してしまうケースも少なくありません。
しかし、互いの文化を理解することなくして、真の国際交流は成り立たないと考えております。
そこで当財団では、交流会などを通じて、これまで数多くの日本の伝統文化に直接触れる機会を設けてまいりました。異なる文化や環境のもとで育った奨学生たちが、日本文化という共通の体験を持つことで、学生同士の交流も深まります。そして、その交流が互いの文化を理解するきっかけとなり、やがて国境を越えた友好関係へとつながっていきます。
一年間で受け入れることのできる学生数には限りがありますが、卒業後も連絡を取り合い、4年に一度OB・OG会を開催するなど、一度築かれた友好関係を継続していくための交流の場を設けています。その一人ひとりのつながりは、公益財団法人竜の子財団という小さなコミュニティから、やがてアジア全域へと広がる大きな友好の輪へと成長していくものと信じています。
私たちはこれからも、公益財団法人竜の子財団を介してアジア諸国の若者たちが互いに刺激し合い、支え合い、ともに成長していく姿を見守ってまいります。それこそが国際交流の原点であり、真の意味での国際友好親善に寄与することにつながるものと考えております。
設立以来掲げております「国際交流を通じて近隣諸国との友好関係を築き、真の意味での国際友好親善に寄与できる人材を育成する」という目標は、一朝一夕に叶うものではありません。しかし、この奨学事業をこれからも継続していくことにより、その志は次の世代へと受け継がれ、やがて「世界平和」へとつながっていくものと信じております。

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